尋声寺は、千手観世音菩薩を御本尊とする、曹洞宗の寺院です。衣笠山の中腹に位置しており、かつては山頂の衣笠城跡をはじめ、周りの山々にも多くの城跡が残り、また近くには万呂王子、三栖王子の史跡もあり、昔から熊野への交通の要所であったとみられます。

 尋声寺は、今を遡ること400年前、太閤検地帳にその名を残し、江戸初期紀州藩主・頼宣公の機縁により、当寺開山弧舟禅師が曹洞宗に創建されました。
 以来350余年の寺歴を有しております。前本堂は、200年前に再建され、聞法、供養の道場として今日に至っております。
また、江戸時代、熊野参詣に向かう藩主や、時宗の遊行上人の宿泊所として記録が残っています。

 現在の本堂は、平成九年に再建されました。堂内には、県内の美術家による天井絵が奉納されています。

  御詠歌  むかし見し いま来て三栖の古寺に 千手のちかい 後の世のため